おっす!おらAKIRA世代!
AKIRAの音楽をはじめて聴いた時、多国籍というか、異国文化というか、そういう独特な雰囲気が好きだった。
そのAKIRAの音楽が、新しい音源を重ねあわせて、新たな音声作品として発表された。
その試聴会『ハイパーハイレゾ版「Symphonic Suite AKIRA 2016」』に、当選したので、行ってみたよ。
場所は、オンキョー八重洲ビルの2Fで、7月28日の19時から開催された。
事前に申し込みをして、当選した人だけの限定イベントだったよ。
音の技術的な話は、ざっくりしか分からないけど、いままでのCD音源では、人の可聴域だけが収録されていた。
それが、人の可聴域を超えた範囲の、高周波の成分を聴くことで、身体にも脳にも、まったく違う効果をもたらすという。
まあ、そういう技術的な話はあるのだけど、その詳しい説明は、ここでは置いておいて、だ。
おらが聴いた時の印象を、述べておきたい。
あ、ちなみに、会場のスピーカーのシステムは、GENELECの大型のスピーカーと、スーパートゥイーターという「高周波の成分を再現できる製品」を用いての試聴会だった。
試聴会では、CD音源から、それをなんちゃら形式にしたものから、最終的にスーパートゥイーターを入れたバージョンまで、色々と視聴があったのだけど、その違いは圧倒的だった。
おらは、耳がイイワケでもなんでもないけど、その違いは、「耳ではなく、身体で分かる」ものだった。
解説でも先生方が述べられていたのだけど、耳で聴く帯域と、身体で感じる高周波の帯域は、それをセットで聴くことで、いろんな身体への変化(活性化)が現れるんだそうだ。
でも、聴けば、それは、体験として、実感できる。
CDの音は、本当に「耳が聴いている」って感じなのだけど、『ハイパーハイレゾエディション』では、体の細胞が「びっくりして目覚めた」のが分かるのだ。
言葉ではうまく言えないけど、身体で感じる音って、これかあ、っていう初めての体験だった。
たとえば「音の臨場感」をつたえるときの表現でさ、「目の前で演奏されているような感じ」ってあるでしょ。
でも、『ハイパーハイレゾエディション&スーパートゥイーター』の環境では、「目の前で演奏されているような感じ」を超えていて、「自分がどこにいるのか分からなくなるレベル」なんだわ。
『鉄雄 TETSUO』とか、目をつむって聞いているとさ、「映画の中の一場面」がありありと脳内再生されるだけじゃなくて、博士が超能力のエネルギー波に怯えつつも、触りたくなる衝動の、あの場面に「立ち会っているかのような」そんな錯覚になる。
他にも、いろんな曲を聴く度に、映画の世界の登場人物になったかのような、体験をさせてもらった。
ちらっと目を開けて、前の人をみたら、音楽に「ビクッ!」と身体を反応させてたのをみて、微笑ましかった。
めちゃめちゃすてきな試聴会だったけど、あのシステムを、自宅で再現するのは、至難の業かもな。
まず、『ハイパーハイレゾ』は、ヘッドホンで聴いても意味が無いらしく、スピーカーから鳴らして、「身体に聴かせて」はじめて、脳への効果がダイレクトに現れてくるらしい。
まだ、その理由ははっきり分かってないっていう話だった。
おらが、妄想するなら、低周波や高周波治療の器具を、身体の全身で浴びているかのようなのが、『スーパートゥイーター』を含んだ音のようだった。
でも、たんに、高周波を聴くだけじゃだめらしくて、ノイズじゃだめだし、可聴域無しでもダメなんだってさ。
むつかしい話は分からないけど。
試聴会が終わって、会場の外に出たら、目の前にはビルがそびえ立っている。
ちょっとこれはAKIRAっぽい演出としては、いい締めとなっているな。
その勢いで、バイクに乗って、走り出したくなるような、そんなイベントだった。