おっす!おら、研修が終わってほっとしている人。
研修のときには、「面談」があったりして、長時間おらから先生や上司に、話を聞いてもらうことあった。
その時に、感じた、相手が「安心する」話の聞き方について、メモしておこうとおもう。

Paul O’Rear
今回の研修では、おらが面談した「先生」は、いわゆる講師として「教壇に立つだけの先生」ではなくて、心理学やらカウンセリングの資格もあるような「心の先生」でもあった。
この「心の先生」について、面談のたびに『おらの話を、ちゃんと聞いてくれている』と感じていた。
なぜ、そう感じたのか、いくつかポイントがあるのだけど、今回は「話を聞くときのツール」にしぼってみたい。
◆話を聞くときの、紙とペンの使い方
おらが社会人一年目のときに、叩きこまれたのが「メモを取ること」だった。
上司から「ちょっと」と呼ばれた時には、必ず、紙とペンを持って行き、指示されたことをメモするようにと、教わった。
それからというもの、おらのメモ魔は、自分の公私ともにツールとして役立っているのだけど。
今回、「先生」との面談で、感じたのは、「先生のメモの取り方」が、相手(=おら)を安心させるツールとして、一役買っていることだった。
ここで、たとえ話をしよう。
あなたが、病院に行って、医師に診断してもらうときのことを思い浮かべて欲しい。
もし、病院の先生が、全くカルテ(メモ)をとらない人だったとしたら、どう感じるだろう?
患者であるあなたが、一生懸命、病状を説明しているのに、医師が何も書かずに、話を聞いているだけだとしたら…。
きっと、「わたしの話を聞いているのか不安になる」だろう。
そう、医者は、カルテを書くことで、患者に安心感を与えているのだ。
おらが、子供のころに、診断をうけた病院の先生は、ドイツ語でカルテに書き込んでいた。
おらは、子どもながらに、おらが話したことを、すらすらとカルテに書き込む先生の姿を「カッコ良い」と思ったものだ。そして、いま、思い返すと、「自分の読めない外国語ですらすら書くなんて、頭がめちゃめちゃよくて、さらに安心感アップ」と感じていたのだ。
このように、メモをとりながら、相手の話を聞くということは、「忘れてはいけないことをメモしている」という大事な面がある一方で。
逆の立場で言えば、話をしている側からすると、「相手がちゃんと、自分の話を聞いてくれている」という、印象をもつことができるのだ。
◆メモするときは、A4用紙を、1枚使う
メモを取ろうというのは、ある意味で、基本的はことである。
それこそ、社会人一年目に言われることのように、基本中の基本だ。
しかし、おらは、さらに、「相手と話をするときのメモ紙」についても、言及したい。
- A4の紙を用意する
- まっさらな紙を1枚用意する
この2点が、大事なポイントだと思っている。
1点目は、ある程度の大きな紙が必要であるということ。
もし、メモする紙がないからといって、くちゃくちゃのレシートやら、小さな付箋紙にメモとられたら、どうだろう。
それで、話している方が安心するかといえば、その逆でしかなく、「そんな紙にメモしても、どっか無くしちゃうんじゃ?」と、不安にさせてしまうのだ。
紙は、A4くらいのサイズが、ベストだと思う。
さらに、2点目は、ノートではなく、1枚ずつバラバラになるような、ルーズリーフ、もしくはレポート用紙のように、完全に独立する紙が必要であるということ。
おらは、ノートではなく、この1枚の紙に書くことが「安心感をアップさせるポイント」だと感じた。
つまり、いまから、このまっさらな紙に書くことは、あなたが話したことだけをメモしますよ、というアピールになるのだ。
もし、あなたが複数の人と「真剣な話」をすることがあるのなら、その時は、一冊のノートにAさん、Bさん、Cさんのことを書くのではなく、一人ずつ一枚の別の紙に書くというのが、より安心感を与えると、おらは考える。
カウンセリングやら、病院の先生やら思い浮かべてほしい。
たくさんの人と話をすることになる職業の人は、被験者(あるいは患者さん)の一人ずつのカルテがあり、それに挟めるように、用紙を一人ずつ分ける必要があるわけだけど。
これが、話している側からすると「わかってもらえる」気になるのだ。
「わかってもらえる」を漢字で書くと「分かってもらえる」となり、つまり、自分とそれ以外の人とは「分けて・あなたの事を扱いますよ」というような印象を受けるのだ。
だんだんと、精神論のようになってきたけど、おらは面談中に、この「紙の使い方」は、とてもよい印象だった。
もし、面談の「心の先生」が、一冊のノートにメモしていたとしたら…今回の面談でうけたときの「安心感」は、感じなかったかもしれない。
◆まとめ:聞き手も、受け手も、メモが大事
真剣に話を聞こうと言う時は、聞き手も、受け手も、メモが大事だということである。
さらにレベルアップするなら、そのメモした内容を、話し手に指し示しながら、別の角度の質問を投げかけると、いいだろう。
「この人は、自分の話をちゃんと聞いた上で、さらに自分には見えなかった視点で、物事を捉えている!」と、安心感がアップすること、間違いなしだ。
そして、この、普段メモする習慣があるという「お約束」が、二人の関係性で築いていた場合には、逆に「オフレコ」の話もできるというものだ。
つまり、いま、これから話すことは、メモをしないかわりに、さらに突っ込んだ、深い話ができる、という意味で。
以上、研修をおえて、メモの取り方について感じたことを、忘れないように、メモしてみた。