おっす!おらファミコン世代!
はじめて触れたゲーム機は、友だちの家にあったファミコン!
親にクリスマスプレゼントでもらったのは『セガ SG-1000 II』!コレジャナイ感!
そんなファミコン世代直撃の映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティーボンジャック』を観てきたよ!
★ゲームセンターCXとは?
フジテレビの『ゲームセンターCX』という、よゐこの有野課長が、レトロなゲームに挑戦する番組がある。
この映画版では、『マイティーボンジャック』というファミコンのゲームを、2006年に挑戦した様子がメインのパートだった。
すでに、『ゲームセンターCX DVD-BOX4』にも収録されていて、伝説の回として知られている挑戦だ。
が、おらは、それを見逃していた。この映画で初見だった。
★映画を見ようと思ったのは
南海キャンディーズ山里亮太のラジオ『不毛な議論』のゲストに、有野課長が映画の宣伝でやってきたのが、きっかけだ。
山里亮太は、おらと同じく、ファミコンドストレート直撃世代なので、有野課長の挑戦が懐かしく、かつ、眩しくて仕方がない。
そうして熱く語っていた二人の熱にやられて、まんまと映画館まで観に行ってしまったのだ(いいこと)。
しかし、なんていうか、有野課長は、とにかくゲームが下手だ。
下手なのに、番組ではゲームをとことんまでプレイする。
そして、いろんな人の力をかりて、または独力で、なんとかかんとかクリアする。
一方で、クリア失敗もある。
そんなゲームをプレイするだけの番組なのに、ついつい熱くなって、応援して見てしまうのだ。
★1986年という時代
この映画の中には、パートが2つに分かれている。Aパートが有野課長の挑戦だとすると、Bパートは全く別の挑戦があるのだ。
それが、1986年という時代のある中学生(ダイスケ)の物語。
マイティーボンジャックが、ちょうど発売された頃の物語。
そして、それは、おらが、まだ子どもだったころの物語。
1986年当時を思わせる小道具、エピソード、マンガの話など、どれもこれも、おらには懐かしかった。
そして、「あるあるある!」「おらもやったそれ!」となって、みていた。
ダイスケとシンクロしたり、その仲間とのやりとりを、自分もそのうちの一人のような気持ちで見ていた。
★映画としての面白さ
おらは、映画館でみたのだけど、ラストあたりは、一体感を感じた。
どういう気持か?
「応援したい気持ち」である。
Aパートの有野課長、Bパートのダイスケ、バラバラの話がいつしかシンクロして、一体となっていく。
Aパートの有野課長は、ある場所で、多くのお客さんの前でゲームをすることになるのだけど、そのお客さんたちは、完全に応援することで「一体化」している。
そして、その様子をみている、映画館の人も一緒に「一体化」するのである。
応援する気持ちが「一体化」すると、なんとも言えない、気持ちよさがあらわれてくる。
映画館では、なんとたったの7名という、どんだけ人が来ないんだよ状態であったけど、それでも、「一体化」の気持ちは味わえた。
惜しむらくは、もう少し、多くの人が劇場に足を運んでいたら、さらに大きな「一体感のパワー」を感じたのではないかしら。
★ラストまで目が離せない
この映画は、ラストまで、全く目が離せない。
ただ、ゲームをしている、それだけなのに。
しかし、おらが注目してほしいポイントは、本当にラストのラストの終わりまで、見ていて欲しいところだ。
実は、エンディング曲が流れて、席を立った人が、劇場にはいた。
その人は、見逃しているのである。
あのシーンを。
もったいない。
この映画の面白いところは「一体化」と、もう一つ「どこまでホント?」というのがあるのだ。
Aパートは実話。Bパートは虚構。そうした物語がいつしか、AB混在してきて、どこまで実話で、どこから虚構か、わからなくなる。
それが、エンディングまで目が離せない点なのだ。
★見終わったあとのおらの行動
おらは、駅のホームで、階段をダッシュで駆け上がったよ。
そのくらいの「1986年のころのパワー」を、浴びることができる。
浴びた後は、ゲームをするでもよいし、マンガを読むでもよいし、もっと身体を動かしたくなるかもしれないし、あるいは仕事をする気が起きるかもしれない。
ただのノスタルジックな映画ではなく、それがちゃんと現代の、現実の社会にまで「つながる」一体感を与えてくれる、そんな映画かもしれない。
生きていくことで、それはゲームオーバーじゃなく、いつでも、何回でも、コンティニューすることができるのだ。
そんな人生ゲームを、誰かが一緒になって応援してくれて、また誰かを応援したくなる、そんな気持ちになる映画なのかもしれない。