あなたは、犬を殺すしか!と思ったことはあるだろうか?
おらは、今朝の出勤中に、そう思った。
理由はこうだ。
出勤するため家を5:45に出て、歩いて20mほど行った曲がり角を、右へ曲がった。
その瞬間、おらが歩いてきた後方より、犬が猛然と飛びかかってきて、牙をむいて、吠えたててきたのだ!
おらは、「うわああぁあ!!」と悲鳴にちかい声をあげた。
まさか、後ろから犬が飛びかかってくるなんて、思いもしなかったからだ。
犬の種類は、ゴールデンレトリーバーで、首輪はしていない。飼い主の姿もない。
ゴールデンレトリーバーは、よく「おりこうな犬」として、雑誌やテレビでも紹介されている。
おらも、普段なら、犬のことを「わんわんお」と、親密な気持ちをこめて呼ぶくらいで、好きか嫌いかで言えば、好きである。
しかし、今朝は、この犬に対して、「かわいい」などとは微塵も思わず、とにかく恐怖しかなかった。
犬、というより、一頭の「獣」だった。
そして、おらのスイッチが入った。
牙を剥いて吠えまくる一頭の「獣」に対して、日常生活では、まるで縁のない「闘争本能」が、むりやり着火された。
『やられる前に、殺らなければ!』と、おらのなかで、野生が目覚めた。
大げさではなく、そういう感情が湧いたのだ。
自分の生命の危機から、逃れるためには、目の前の犬を殺すしかない!そう思ったのだ。
その時、ちょうど、雨が降っていたので、おらは傘を持っていた。
その広げていた傘で、犬を追い払おうと、振り回し続けた。
そのうち、犬はもときた道へ戻っていった。
この間、家を出てから2分といったところだ。
おらの心臓はバクバクだった。
犬が去って「ほっとした」のとともに、猛烈な怒りが湧いてきた。
犬に対しては「殺す」と思ったくらいの怒りもあったし、なによりも首輪も付けずに、大型の犬を話した飼い主に対して、同様に強い怒りを覚えた。
そして、いくらペットと言っても、首輪のない犬は、まさしく「獣」なのだと感じた。
犬、マジこええよ、犬。