お客様は神様ではない。王様である。


先日、乙武氏が、車椅子を理由に入店を断られたという料理屋があり、それをツイートした件について。

おらは、どっちもどっちであると思っている。

乙武氏にも落ち度はあるし、レストラン側にも不備があったと思う。

しかし、この件について、「(お客様は神様なんだから)レストラン側が一方的に悪い」という感想を書いている人がいた。

それは違うだろうと、おらは思う。

どうにも、この「お客様は神様だ」的な発想が、おらは好きではない。

むしろ、反吐が出るくらい嫌いかもしれない。

最初に、この言葉を広めた、三波春夫を、おらはずっと好きになれないと思う。

◆お客様は王様である

おらの好きなテレビドラマに『王様のレストラン』というのがある。

三谷幸喜が脚本を書いた連続テレビドラマで、つぶれかけているフランス料理店を、伝説のギャルソンがたてなおそうとするストーリーだ。

その1話目で、伝説のギャルソンこと千石さん(松本幸四郎)が、次のようなセリフをのべる。

わたくしは先輩のギャルソンに、 お客様は王様であると教えられました。
しかし、先輩は言いました。
王様の中には首を刎ねられた奴も大勢いると。

王様のレストラン – Wikipedia

こう言って、千石さんは、失礼なお客を追い返すのである。

おらは、このセリフが好きで、事あるごとに、よく思い出す。

また、この姿勢は、とても正しいと思う。

日本では、とかく、お客様は神様扱いされて「当然である」というフシがあるが、そうではないと思う。

現実的な話をすれば、費用対効果を考えるべきだ。

支払った金額分が、お客様の「価値」だと思う。

それ以上でも、それ以下でもないのである。

神様のような「絶対的な価値」は、お客様にはないのである。

お金でその地位を買っただけの、インスタントな王様なのである。

願わくは、裸の王様にならないことを。

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